デーデルライン桿菌は、ドイツ人の医師であるA.デーデルライン氏が発見した乳酸産生菌の一種のことです。
女性の膣内にいる桿菌（かんきん）
これは、健康な女性の腟内に元々常住しているグラム陽性桿菌のことを指しています。独自で酸をつくり出す作用を持つのが特徴です。
デーデルライン桿菌は膣内・酸性といった特徴のほかに、有害細菌の発育を抑制するという特徴・働きもあります。
つまり、このデーデルライン桿菌が活発に働いていることで、腟の自浄作用の効果が得られるようになるのです。腟内環境を健康に保つ役割を持つ菌と覚えておくと理解しやすいでしょう。
女性はお肌の老化や髪のパサつきなどといった美容を気にする方が多いのではないでしょうか。中にはずっと若々しい状態を保ちたいと思っている女性もいるかもしれません。そんな女性特有・美容の悩みに対しても、このデーデルライン桿菌は良い影響が期待できるのです。
腸内細菌の影響を受けている
実は、デーデルライン桿菌は、腸内細菌の影響を常に受けています。
膣内にはグリコーゲンがあります。このグリコーゲンを養分にして乳酸菌を作り出しているのです。
その乳酸菌が働くことで、膣内環境を弱酸性に保つことができる仕組みとなっています。その結果として、悪玉菌の侵入を防ぐことが可能となるのです。
反対に、悪玉菌が増えてしまうと、腸内環境が悪くなり、お通じが来なくなるなどのトラブルが起こりやすくなります。便秘が長期間続くと身体に毒が溜まってしまい、吹き出物でお肌が荒れてしまう原因となるため注意が必要です。お腹周りが出て太りやすくなってしまうこともあるため、気を付けなくてはなりません。
美容や健康にも
美容や健康に関心が高い方は、このデーデルライン桿菌について意識した方がよいでしょう。
デーデルライン桿菌を増やす努力をすれば、健康な膣内環境をつくることことができ、結果的に美容面にも良い影響が期待できるようになります。
それでは、デーデルライン桿菌はどのようにして増やしていったらよいのでしょうか。まず意識すべきことは、デリケートゾーンを清潔に保つことです。デリケートゾーン専用のボディソープを使うなどして、しっかりと汚れを落とすようにしてみてください。
デーデルライン桿菌を増やして、膣内環境を整えるためには、生活習慣を見直すことも重要です。ストレスや睡眠不足などにならないように、十分に気を付けてください。
サプリメントで栄養を補給するのもおすすめの方法です。ラクトフェリンが含まれているサプリメントを積極的に摂ってみるとよいでしょう。
