グリチルリチン酸ジカリウムは、別名「グリチルリチン酸二カリウム」「グリチルリチン酸2K」「グリチルリチン酸K2」「グリチノンK2」とも呼ばれているものですが、どれも同じものを指します。
漢方薬のカンゾウ (甘草)に含まれる
見た目は白い粉末状で水に溶けやすい性質を持ち、舐めるとグリチルリチン酸の甘みを感じるのが特徴です。成分は漢方薬のカンゾウ(甘草)に含有されていることで知られ、医薬品や化粧品、食品の甘味料と幅広く活用されています。医薬品では慢性肝炎やアレルギーの薬、風邪薬にも含まれます。
一方では化粧品の他に石鹸やシャンプーといった身の回りにある身近なもの、それに育毛剤に配合されている場合もあります。グリチルリチン酸2Kは抗炎症作用があることから、肌・効果に期待して化粧品のように肌に使用するものにも配合されているわけです。
肌荒れを抑える効果
具体的には肌荒れを抑える効果に優れているのと言われ、肌荒れが発生しやすい部分に使用する化粧品に含まれている場合があります。
これはまさにグリチルリチン酸2Kの炎症を抑える作用によるもので、乾燥などによる敏感肌の人に適していますから、肌が乾燥して荒れやすい人に向きます。
もちろん、安全性が確認されていて認められているからこそ、化粧品どころか食品にも使うことが許されています。肌の乾燥でバリア機能が低下しており、小さな刺激でも荒れてしまう、そんな人に有効とされています。
セラミドの働きをサポート
グリチルリチン酸2Kには、水分保持で肌を守る役割を持つセラミドをサポートする働きがあります。元々水に溶けやすい性質があるので、肌に浸透しやすくケアするのに最適です。
整肌作用を期待することができて、荒れた肌・効果的にケア可能なことを意味します。しかも継続的に使用しても副作用らしい問題は確認されておらず、安心して使い続けるとされています。
セラミドのサポート作用は、比較的新しく確認された働きの1つです。刺激から肌を守ってくれるだけでなく、セラミドをサポートすることでも、間接的にバリア機能を支えてくれるわけです。
スキンケア用品やファンデーションの成分
グリチルリチン酸2Kの肌・効果が気になった場合は、スキンケア用品やファンデーションの成分を確認してみましょう。配合されている製品であれば、刺激を抑えて肌を整える作用と変化が実感できるはずです。
もちろん、感じ方に個人差はありますが、他の配合成分に刺激的なものさえなければ、肌に優しく刺激を感じにくくなる変化が起こるとされています。いずれにしても、肌の状態をポジティブに導いてくれますから、変化が実感できる人には心強い味方になる成分です。