人生100年時代に関係する?
人間が憧れる永遠のテーマとは、若返りや不老不死と言うことができます。
日本人は世界でも稀有な長寿国であり、現代では多くの人が90歳近くまで生きる傾向にあります。その為日本国内では最近人生百年時代と言われるようにもなりました。
人生百年をただ単に生きるだけでなく、いつまでも元気で病気知らずで若々しく生き生きと行きたいと思うのは当然です。長生きしても病気で動けない状態であれば、長生きの意味はありません。
注目されるのは健康寿命
その為誰もが不老不死や若返りの魔法の薬があれば…と思うでしょう。かのクレオパトラやマリーアントワネットも、永遠の若さと美貌を求めて、奴隷たちに不老不死の薬を探させたと言います。
ですが、悲しいことにこの世の中にそのような魔法の薬は存在しません。
重要なのは老いることを恐れるのではなく、年齢を重ねても健康でいることなのです。もともと人間の体の中には、こうした加齢や老化に抗う遺伝子がDNAに組み込まれている事を多くの人は知りません。
「FOXO1」遺伝子と老化の関係
幹細胞の若さを維持する遺伝子、つまりたんぱく質が人間のDNAには組み込まれており、それが「FOXO1」から「FOXO3」、「FOXO4」、「FOXO6」なのです。これらFOXOが人間の寿命と老化を決定する重要な因子と言われています。
これは人間に限らず、地球上の哺乳類に備わっているたんぱく質でもあるのです。とくに「FOXO1」に関しては幹細胞の減少や骨量の減少、骨髄肥満の増加を抑制したり、老化を遅らせる働きがあることが分かっています。
「FOXO3」はストレスに抗い、心血管の働きを健全にし細胞老化を遅らせる働きも見られるのです。腫瘍抑制遺伝子を発令することも分かっており、がんなどを抑制する効果も期待できます。
こうしたアンチエイジング効果の高い遺伝子を正常に発令させるためには、普段の生活習慣を見直す必要があります。
睡眠を出来るだけ良くとることで、午後九時から深夜三時にサーチュイン遺伝子などが発令されやすく若返り効果が期待できるようになります。
加齢に伴い、禁煙やお酒を控えたり、栄養バランスの良い食事を心がける事。腹7分目くらいを心がけるのも大事でしょう。